地域のワクワクする起業家を取材する 学生記者部が始動! Style note 更新中!!

女性たちの挑戦が地域を変える—FLOOPのストーリー

福知山市を拠点に活動するFLOOPは、子育て中の女性たちが資格やスキルを活かしながら「自分も楽しみ、周りとつながる」ことを目的にしたユニークな取り組みです。2016年に結成されたこの地域団体は、地域を超えたネットワーク作りや女性起業家の支援を行っています。特に北近畿地域で、女性たちが成長したいという気持ちを大切にし、横のつながりを作り、育児や仕事の合間に「好き」や「得意」を活かして活動しています。また、イベント運営を通じて団体スキルも学びながら、新たな挑戦をしています。

「F」【福知山】から 「LOOP」【繋がる輪】として地域や女性の起業を応援する活動を続けているFLOOP。この取り組みのメンバーである守谷杏奈さんと赤井貴恵さん。今回の取材では、彼女たちがリラックスした雰囲気でお話しされる様子が印象的でした。温かい雰囲気の中で、FLOOPの歩みや目指す未来について詳しくお聞きしました!

目次

生まれたきっかけ—FLOOPの原点

学生記者:FLOOPの活動がどのように始まったのか、教えていただけますか?

赤井さん:FLOOPの始まりは平成28年に遡ります。当時、子育て中のママであり講師業に携わる女性が集まって、SNS   活用や集客をテーマにした勉強会を開きました。その後、子育て中に自分時間が取れないというみんなの悩みから「自分たちが主催になって他のママたちにも自分時間を楽しんでほしい」と思い、平成29年に託児付きのワークショップイベント「習い事フェスタ」を開催したのが大きな第一歩です。

学生記者:活動のきっかけには、「自分も楽しみたい」という思いがあったのですね。

守谷さん:そうなんです。子育てで忙しい日々の中にも、自分自身が楽しめる時間を作ることがとても大切だと思っていました。

広がる活動の輪—FLOOPの成長

学生記者:初めてのイベント開催後、活動はどのように広がっていきましたか?

赤井さん:活動は少しずつ拡大していきました。令和2年には京都府女性活躍応援事業補助金を活用してFLOOP以外の出店者も募って「第4回習い事フェスタ」を開催しました。また、2021年には北近畿の女性起業家を応援するポータルサイト「FLOOP」を公開し、地域を超えたネットワーク作りも進めています

学生記者:地域を超えたつながりができているのですね!活動を続ける中で、どんな変化を感じますか?

守谷さん:そうですね。仲間と一緒に成長している実感があります。私自身も長女が1歳の頃にFLOOPに参加しましたが、当時は「知らない街で寂しい」と感じることもありました。FLOOPに入ったことで、たくさんの人と知り合い、刺激をもらいながら自分の活動も広げることができました。

仲間として支え合う—FLOOPの魅力

学生記者:FLOOPならではの魅力は、どのようなところにあるのでしょうか?

守谷さんFLOOPは「指導者」や「講師」などのプロフェッショナルだけではなく、私達も含めた起業したい人・している人たちと一緒にみんなで成長していくことを目的としているところです。同じ立場の仲間同士でつながれるところが魅力ですね。

グループ内もとても居心地がいいんです。メンバーの1人が少し個性的なアイデアを出しても、それに「いいね!面白そう!」と自然に乗っかる雰囲気があります。お互いの得意なところをうまく活かしながら、みんなで協力して進められるのがFLOOPの良さですね。

赤井さん:そうそう。例えば、杏奈ちゃん(守谷さん)はエネルギッシュなタイプなんですよ(笑)。誰にも臆することなくしっかり意見を言うタイプで、みんなが支えられています。一方で、私自身はどちらかというと裏方を固める「番頭さん」タイプ。事務作業を進めたりすることが得意なので、そういう形で支えることが多いです。

守谷さん:みんな忙しい中で活動しているので、Zoomでのミーティングもよく活用しています。ただ、話題は仕事のことばかりではありません。子育ての話や日々のちょっとした出来事を共有することも多いです。FLOOPは私にとって「何でも話せる安心できる場」なんです。

赤井さん:子育てをしていると、どうしても「ママ友」中心の付き合いが増えてしまいますが、FLOOPはそれとは少し違います。「○○ちゃんのママ」という立場ではなく、「自分自身」としてつながれる友人関係が築けるのが魅力ですね。

守谷さん:そうなんです。特に子どもが生まれてから、新しい友達を作るのって意外と難しいんですよね。でもFLOOPのような場所があることで、子ども抜きで自分自身を大切にできるつながりが持てるのは本当にありがたいです。

課題と未来—FLOOPが目指すもの

学生記者:今後の目標や課題について教えてください。

赤井さん:FLOOPはこれからも「自分たちが楽しいと思えることを続ける」ことを軸に活動していきます。ただ、他の女性起業グループやイベントグループが増えてきた中で、FLOOPならではの差別化をどう図るかが課題です。イベントグループというイメージ払拭のために今年は合同起業相談会「縁JOY起業フェスタ」を初めて開催しました。

また、まだ公開していないのですが起業家さんそれぞれの事業を前に進めるための企画を今年度は考えているんです。

学生記者:面白そうですね!すごく楽しみです!

編集後記

今回の取材を通じて感じたのは、FLOOPの活動には「楽しむ」というシンプルな思いと、「同じ立場だからこそ寄り添える」という信念に根付いていることです。赤井さんと守谷さんの言葉からは、仲間を信頼し、支え合うことで築き上げられたFLOOPの魅力が伝わってきました。

FLOOPの活動は、地域に新しい風を吹き込み、多くの女性たちに勇気を与えています。子育てや仕事の合間を縫いながら、自分らしく生きるための工夫を重ねる彼女たちの姿勢は、多くの人に希望を届けるものです。自分自身も社会人になる上で、ママ友以外の繋がりを大切にしようと思うきっかけとなりました!これからのFLOOPの挑戦がさらに広がることを期待しています!

FLOOP ホームページ:北近畿の女性が笑顔になれる情報サイト

FLOOP Instagram:FLOOP/福知山起業女子グループ イベント企画・起業女子応援/好きを仕事に❣️2016年結成(@fukuchiyama_floop) • Instagram写真と動画

〈執筆者〉福知山公立大学 地域経営学部 地域経営学科 3年 太田真鈴

シェアお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次