株式会社LifexiaがF-StartUpに参加した理由
―F-StartUpに参加した動機は何ですか?
株式会社Lifexiaとして、事業のさらなる成長を目指し参加しました。特に、「次の打ち手を模索すること」や「他社の意見を参考にしながら企業を拡大させること」を目的としています。
―ビジネスをスケールアップするうえで、現在の課題は何でしょうか?
スケールアップの手段については多角的に検討しているものの、まだ明確な方向性を定められていません。投資を受けての成長や、銀行や商工会を通じた紹介なども選択肢として考えていますが、それぞれにハードルがあると感じています。そのような中で、F-StartUpはノウハウの提供や準備段階からのサポートが充実しており、具体的なアクションを起こしやすい環境があると考え、参加を決めました。
F-StartUpを通じて目指すもの
―F-StartUpで成し遂げたいことは何ですか?
企業成長のノウハウを習得することに加え、自社のドメイン・コンセンサスを確立し、ソーシャルインパクトを高めることを目標としています。具体的には、自社がどのような価値を提供し、社会にどのように貢献できるのかを明確に伝えられるようにし、ビジネスを通じて社会課題の解決に寄与することを目指します。
―ドメイン・コンセンサスの確立を目指しているとのことですが、現時点でどの程度明確になっていますか?
以下の3つを自社のドメインとして認識しています。
- スキンケアトラブルを減らし、人々の心を明るくする。
- 地域に眠る素材に価値を見出し、新たな市場を創出する。
- 若い世代がビジネスの重要な戦力となることを証明する。
ソーシャルインパクトの測定と評価
―ソーシャルインパクトをどのように測定し、評価する予定ですか?
主に以下の2つの指標を考えています。
- 売上:製品やサービスが社会にどれほど必要とされているかを測る指標の一つです。
- メディアへの露出:単なる売上の増加だけでなく、メディアに取り上げられることで社会的関心の高さを確認できます。メディアの関心は、製品の市場性だけでなく、社会的意義や話題性も反映すると考えています。
地域資源の活用について
―キキョウ石鹸や桑の活用について、その地域をターゲットにしているのでしょうか?
地域の魅力を活かすという意味で、その土地の特徴を伝えたいという想いはあります。ただし、「きみとなり」のように、特定の地域名を前面に出すのではなく「奥京都」といった広域の概念で表現することで、より多くの人に関心を持ってもらう工夫をしています。
―北近畿以外の地域の素材を活用する可能性はありますか?
十分に考えられます。例えば、福知山市のキキョウの根を活用するように、未利用資源を活かす手法もあれば、小豆島のオリーブのように「その土地を象徴するもの」を活用する方法もあります。また、スキンケア商品に限らず、お肌に良い食品の開発など、より広い分野にも展開できると考えています。
F-StartUpを通じての最終目標
―F-StartUpを通じて達成したい最終目標は何ですか?
「三方よし」の実現を目指しています。
- 世間よし:社会にとって意義のある事業を展開する。
- 売り手よし:企業の成長だけでなく、若者の育成や新しい視点の導入に貢献する。
- 買い手よし:高品質な製品・サービスを提供し、顧客に満足してもらう。
また、株式会社Lifexiaとしてのつながりを広げることも目標の一つです。単に製品を使ってもらうだけでなく、一緒にビジネスをしたいと思ってもらえる関係を築くことを重視しています。
F-StartUpに期待すること
―F-StartUpの今後に期待することはありますか?
より多くの成功事例を生み出していってほしいと考えています。そのためには、サポーターと企業との綿密な対話が欠かせません。企業のニーズや目標をしっかりと把握したうえで、適切な解決策を示してもらえる仕組みが整えば、F-StartUpはさらに価値あるものになると感じています。
取材・執筆:福知山公立大学 高島駿斗