地域のワクワクする起業家を取材する 学生記者部が始動! Style note 更新中!!

人生の先輩に聞いてみた!あなたの、Style。

今回は、共創施設SHIBUYA QWSでお会いした(株)リスナーズ:山縣恵美さんにお時間をとっていただき、スタイルを伺いました。この記事は、後悔しない生き方や社会に出る上で重要な考え方が詰まっています。特に大学生や社会人になった方などの若い世代の方に読んでいただきたい記事となっています。

  • 山縣恵美さんリスナーズ株式会社
  • 「人生を後悔しないために」 父から学んだ挑戦する生き方
  • 子育てと仕事の両立に悩んだ日々、そして再び歩き始めた道
  • 若者へ、あなたへ、山縣恵美さんが伝えたいこと
  • 筆者:取材後記

山縣恵美さん  【リスナーズ株式会社https://listeners.co.jp/

山縣恵美さん

山縣さんのキャリアは、銀行に就職後に転職し、アパレルやリスナーズ前身の会社、保険会社を経て、昨年リスナーズにアルムナイ復帰。現在はインタビューの魅力にハマり勉強中とのこと。

学生時代からコーラスをされており、音大への進学も考えていた山縣さんは、仲間と一緒にやり遂げた後の「乾杯〜!」の瞬間が大好きだそうです。筆者も同じなので親近感が湧きました!

現在は、夫とお子さん、犬と一緒に横浜に在住されています。まさに幸せな家庭の象徴!ですが、山縣さんの人生にも、大切にしておられる「Style」がありました。

それでは、見ていきましょう。

「人生を後悔しないために」 父から学んだ挑戦する生き方

彼女の実家は洋菓子店を営んでおり、子供の頃から店で手伝うのが日常であった。お店の片付けや掃除、料理まで、自然と身につけた家事やコミュニケーションスキルは、今でも彼女の大きな財産になっている。子供時代から「仲間を支える」ことが得意だった彼女は、短大を卒業した後も、家事や商売に携わる道を選びたいと考えていた。

しかし

「今で言う家事代行とか、昔で言う家政婦みたいなことをしたいって父に相談したんです。でも、父はそれを許してくれなくて…。」

当時はバブル崩壊後の「就職氷河期」直前。父は「今年就職を決めないと厳しいぞ」とアドバイスをし、彼女は金融の道に進むことにした。

その父は彼女が21歳の時に他界した。余命を宣告され、病気との闘いを続ける父の姿を見て、彼女は強く感じたことがあった。

「好きなことを今やらなければ、人生はいつ終わるか分からないんだ。」

どこか焦りを感じた。

「父は60歳で引退して、悠々自適に過ごす計画を立てていたんです。でも、その前に病気で亡くなってしまって、好きなことをする時間もなかった。私はそれを見て、『あっけないな』と思いました。だからこそ、やりたいことを今やらないと、後悔するなって。」

父の死は、彼女にとって人生の大きな転機であった。父の背中を見て、彼女は自分の人生において、やりたいことをやり、後悔しないように生きることを強く意識するようになったのだ。「新しいことに挑戦することが大切なんです。失敗しても、リスクを背負ってでも、新しい世界を見てみたいって思うんですよね。」

彼女は、何事にもブレーキをかけず、自分の道を自分で選び続けている。自分の好奇心を大切にし、新しい挑戦を恐れないその姿は、まさに彼女が父から学んだ「人生の教訓」を体現している。

「今やりたいことをやる。それが、後悔しない人生を生きるために一番大切なことだと思っています。」

彼女のこの言葉には、強さと覚悟が感じられた。

子育てと仕事の両立に悩んだ日々、そして再び歩き始めた道

筆者は、人生の中でピンチだったことはなんですか?と質問すると、数年前の彼女のキャリア人生の中で、重大な岐路となった話をしてくれた。

当時は4歳の子供を育てながら、時短勤務を利用しつつも仕事をしていた彼女は、仕事と育児の両立に次第に疲弊していた。

「保育園に子供を迎えに行かないといけないのに、仕事が終わらず、結局帰れなかったり…。自分でどうにかしないといけないと思って、誰かに頼ることができなかった。」

そしてある日、保育園の先生からこんな一言があった。

「お母さん、最近何かありましたか?お子さん普段は穏やかだったのに、他の子供に攻撃的な行動が増えているように思います。」

自分だけでなく子供もまたストレスを感じていることを知った出来事だった。子供と一緒にいる時間を確保するために働いているはずが、逆に仕事に追われて子供にも悪影響を与えてしまっていることに気づいた。

ついに彼女は勇気を振り絞って自ら退職する道を選んだ。そして子育てと仕事の両立を考え、彼女は自然と周囲の人に頼るようになった。

「子育ては一人ではできないと痛感した出来事です。家族や友人、職場の同僚に助けてもらうことで、ようやく仕事と家庭のバランスを取れるようになりました。」

現在、彼女の仕事でのマネジメントスタイルは、仲間を信じ任せ、伸び伸び活躍させること。周囲に助けを求める勇気を持つことは意外と難しいことであるが、「頼る」こともまた一つどの環境でも重要なことだと振り返る。

そして次に、「バランスってほんと難しいんだよ。世の中のお母さんも、悩みながら頑張ってると思うよ。」と話した。その言葉に筆者も自身の母を重ね、考えさせられるものがあった。

お誕生日でのお写真

若者へ、あなたへ、山縣恵美さんが伝えたいこと

「好きなことを仕事にしたいと願う人は多いですが、現実はそう簡単でない。」

彼女もその一人で、進みたかった道に進めず、挫折を経験したが、そこで新たな発見があった。

「やりたいことじゃなかったけど、やってみたら得意になって、それが稼げる武器になったんです。」

彼女は、「置かれた場所で全力を尽くすこと」で、自分でも知らなかった強みを見つけた。好きなことだけではなく、得意なこともキャリアの武器になると語る。

最初は得意じゃなくても、続けることで『できるかも』と思える瞬間がある。それが面白いんです。好きなことにこだわるだけでなく、まずは与えられた環境で努力すること。それが、思いもよらない成長につながるというメッセージを伝えたい。」

彼女の座右の銘は、「自分の居場所を自分でつくるんだ」である。置かれたところこそが、今の居場所。筆者は、自らが咲く努力を忘れてはなりませんという渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」という書籍と似たメッセージも感じた。

山縣さんのインタビュー記事も読めるリスナーズのメディア【LISTEN】https://listen-web.com

職場の皆さんと

筆者:取材後記

山縣さんが一貫して大切にされていたのは「今を楽しむ」という姿勢でした。現在の私と同じ頃に父親が若くして亡くなったことは計り知れません。その出来事から「やりたいことをやらないと後悔する」という思いが強くなり、リスクがあったとしても新しい挑戦を続け、後悔しない生き方を実践されていました。この姿勢は、同年代にもなかなかいないので私の中でも刺激的な取材になりました。彼女の挑戦は今も続いており、その姿勢が多くの人にインスピレーションを与えていることだと感じます。

ちなみに、今の好きなアーティストは、「あいみょん」とのこと。とてもイマドキだなと思いましたが、数年前のフェスであいみょんの才能に嫉妬したそうです。どんなオーラなのか僕も気になるので、フェスやライブ情報に詳しい方、教えてください…!

山縣さんと筆者のQWSでの写真

<執筆者>  福知山公立大学地域経営学部地域経営学科3年 森中公太

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